血のように。 2011-12-30 詩 蕾が開きかけている。綺麗で可愛い、真っ赤な蕾。されどその花は、毒花だった。育てるべきか、摘み取るべきか、憂いを滲ませ悩んでいる。小さな小さなその蕾に、紛う事無き命を感じるからだ。果たして、毒を吸って死んでしまうことになっても、私は健気な息吹を愛でたくなったのだろうか。この手の平で包み込んで、冬の寒さから守ってやりたい……そんな淡い衝動を抱えながら、今も私は、自分の死とそれを天秤にかけている。早くしなければ、蕾はあっという間に枯れてしまうのに。 スポンサーサイト
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